序章

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大勢の人々が行き交う街中を久瀬春人[クゼハルト]は駆け回っていた。 「ハァ、ハァ……あいつ、何処にいるんだよ…。」 春人は走り回ったせいで荒くなった息を整えながら額に浮かんだ汗を腕で乱暴に拭う。迫る時間[タイムリミット]に焦るが探し人が何処にいるのか、春人には皆目見当もつかなかった。 そもそも、何故彼が街中を駆け回っているのか。 それは今朝に繋かってきた一本の電話が原因だった。
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