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ひろは迎えに来てくれた。
ひろは兄貴と少し話して一緒に帰る。
家に着いてご飯を食べて
いつもと変わらないように過ごしていると
姑が夜のバイトから早めに帰ってきた。
あわせる顔がなかった。
そこでひろが言った
「ちょっと座って。3人で話し合おう。」
ひろが率先して何かしようとしている姿を初めて見た。
「今回の家出は俺が悪かった。でも急に家出した事、謝って」
私が謝ると続けた。
「これからはリーダーシップをとるから、ちゃんと皆話してほしい。2度とこう言うことが起きないように」
その言葉にしっくりこなかった私が口をはさむ
「これからは言いたいことは我慢しないで言っていきます。兄貴の奥さんにも皆に迷惑かけちゃったんで、もう急に家出なんかしません」
不機嫌に聞いていた姑は
「そりゃそうでしょ。私達は家族なんだから、なんでも言わないと。私はゆうのこと娘だと思ってるんだから。気を使わないでって言ったでしょ?」
と言った。
ひねくれ者の私は
そんなの綺麗事だろ
と思いながら
早く寝たかったから
「すみませんでした」
と言って終わらせた
それから先
気を使わないどころか
家出をした私は
余計気を使って生活した
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