無職の訳

7/13
前へ
/228ページ
次へ
姑は、ひろが12歳位の時離婚した。 親権は父親。 姑は、 「私は子育てを我慢して離婚した。食事や弁当を作ってやれなかったのが心残りだ。だから弁当だけは作ってやって」 と言った。 姑も仕事を掛け持ちしていた。 でも正直、時間も仕事も 私ほどハードぢゃない。 それでも 掛け持ちの大変さとか わかってくれてると思ってた。 本当は姑が弁当を作ってやって欲しいって思ってる事、前から知っていた。 でもひろは うちに泊まった日は 弁当、無理しなくていーからね って言ってくれていた。 私が「弁当作ってやれないから、泊まりにこないほーがいーよ」 といっても ひろは「大丈夫」と言って泊まりにきていた。 だから、 その言葉に甘えていたし 仕事を掛け持ちしてても 他人を養うほど お金も時間も余裕もなかった。
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!

412人が本棚に入れています
本棚に追加