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当日、菓子折りをもって
ひろの実家に行く。
ひろの家には父親とばあちゃんがいた。
菓子折りを渡すと、
ひろが
妊娠したこと、結婚することを話した。
するとばあちゃんは
「姉ちゃんもだったけど、どーして順番が変わってしまうんだ!」
とお説教が始まった。
ひろのお姉ちゃんは去年デキ婚していた。
「ちゃんとお金を貯めて、それからでしょーが。嫁は買うものなんだよ。車のローンもまだでしょ?ばあちゃん、家のリフォームするからお金ないよ!」
私の実家のことを聞かれ
家出したこと、父親がいないことを話すと
「親不孝者だね。とにかく、妊娠しちゃったんだから、籍入れるしかないんでしょ。」
言われ放題でイライラして
「もういいです。帰ります。」
って言って
出て行きたかったけど、
必死に我慢した。
ってかそんな勇気なかったのかも。
ひろの父親は何も言わないで聞いていた
ひろは下を向いたまま
手いじりしていた。
ばあちゃんはいやみたっぷりに
「別れるよーなことはなくしてほしいねえ」
と言ってきた。
私は
「はい、絶対別れませんから」
と言ってやったら
「その言葉、録音しておきたいわー」
と笑いながら台所へ消えた。
この時私はすぐにでも泣きたかった。
でも泣いたら負けな気がして我慢した。
きっとここで泣いてたら
か弱い女の子みたいになって
ひろは助けてくれただろうか。
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