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その日、帰ってご飯作らなきゃ
と思いながら
帰りたくないとも思ってた。
夜も兄貴の家で図々しく
寝ていると
兄貴の家の電話が鳴った
ひろからだった
兄貴は私に子機を持ってきた。
ひろ「今日帰ってくるの?」
普通に聞かれた。
ひろはきっとまだケータイが止まっていることに気付いてなかった。
私「‥帰りたくない。」
言ってしまった。
ひろ「え?なんで?」
声が少し怒っていた。
私は頭に来てしまった
私「ケータイ止まるって1ヶ月前からずっと言ってたよね?バイトしなきゃって。それなのになんの一言も言ってくれなかったじゃん!払えないならそう言ってよ!結婚してもひろの給料もなんも知らないって私ってなんな訳!?」
ひろ「わかった。今日は泊まっていーよ。明日迎えに行く」
そう言って電話を切った。
私が怒るたび
お腹の赤ちゃんは苦しいのか
たくさんお腹を蹴る。
それが余計みじめで
孤独になった気がした。
兄貴に事情を話すと
「いくらでも泊まっていっていいから、ちゃんと話し合え」
と言った。
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