○月影事件-moonlight-○

16/16
19人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
またあの時みたいに、ワタシを安心させる為に笑顔を見せてくれているのではないか?と不安になるのでした。  「ん~…だったら、直接確認して下さい。ユウおねえさん!」 ワタシの不安な気持ちを感じ取ってくれたのか、ワタシの腕の中からぴょんと飛び出したブルーは、そういうと自分の着ているぼろぼろの服をスルッと脱いだのです。  「えっ?…えええー!ちょっと、ブル~!!なにしてるの!?」 いきなりの事に驚くワタシは、何故か両手で目を塞いでいました。(女の子同士なのに)それでも手の隙間(スキマ)から覗(ノゾ)いてしまうワタシの目に映ったのは純白の素肌。 流れ出したであろう血液は残っていますが、ブルーの言っていた通りブルーの身に危険がありそうな傷は見受けられません。 その事に安堵(アンド)するワタシでしたが、ブルーの今の姿は生まれたままの穢(ケガ)れのない綺麗(キレイ)な裸姿でした。 同性であるはずのワタシでさえ心臓の鼓動(コドウ)が早くなるのを感じます。だとしたら外にいるガスマスクさんがもし、男の人だったら…。と考えてみると、
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!