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「『つきかげゆうさ』…じゃあ、ユウおねえさんですね。ボクの名前…そうですね、『ブルー』って呼んで下さいです」
と女の子…ブルーはワタシの腕の中で微笑みながら、自己紹介してくれました。ちゃんとした自己紹介も終わったので、もっとブルーとお話をしてみる事にします。
「ブルー、あのガスマスクさん達が何者かわかる?」
「外の人達は、怖い人達、白衣を着ていたから、たぶん…研究をする人達だと思う…」
「白衣を着ていた?ワタシを連れてきた人達は、そんな格好してなかったと思うよ?白衣を着ている所を見たの?」
「見た。もうちょっとしたら、ボクはまた見る事になるの…」
「また?また見るってどういう…」
言葉を続けようとした時、『ガシャン!』と大きな金属音がしました。
「なにっ?」
その大きな音に反応して、ワタシは声を上げます。音は背後…つまり、牢屋の入口からのものでした。
目を向けると、そこには二人組のガスマスクさん達がいて、こちらに近付いてきます。
「嫌っ!こっちに来ないでっ!!」
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