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僕は、その違和感の正体に思い当たり、頬を緩めて、布団を優しくめくります。
「むにゃむにゃ」
中には、僕を抱き枕のようにぎゅ~っと抱き締めて気持ち良さそうに眠っている紅い髪を持った女の子がいました。
安心しきった顔…それを見ていたら、女の子の事が、とっても愛おしくなってしまいます。その気持ちからでしょうか?僕の手は、自然に女の子の髪に伸び、優しく撫でてしまっていました。
すると、それに反応したかのように、女の子の暖かい太陽のような紅い髪は、キラキラとその紅さを増していくのです。
「ふわ~っ、うみゅ?」
女の子は、撫でたせいだよね、目を覚ましてしまいました。小さな口で可愛くあくびをしながら、目元をゴシゴシと擦っています。そんな姿を僕は、小動物みたい…。と思いながら見守ってました。
しばらくして、女の子は、目元を擦るのをやめて、僕に視線を向けます。僕を見た女の子は、全力全開の笑顔で嬉しそうに、
「あっ!おはよ~お兄ちゃん、えへへっ」
と声をかけてくれました。それに僕は、
「おはよう、ミーシャ」
と挨拶を返します。
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