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「まさか変化って・・・これが?」
私が呆然としながら呟くと、
「そう、あなたの中に眠るドラゴンの血が活性化しだしたのよ。このままいくと、完全なドラゴンに・・・」
私はドラゴンになって咆哮(ほうこう)している自分の姿を想像し、思わず身震いした・・・
「ちょっと待って!それ有り得ないから!ムリムリムリ!」
高速で首と手を横に振りながら否定すると、
「しょうがないわね。これもドラゴンの血を受け継いだ者の宿命・・・諦めなさい」
ママは俯きながら、私に向かって諭す(さとす)ようにそう言った。
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「さようなら、ハイスクールの友達・・・
私はこれから立派にホワイトドラゴンとして生きて行く!
そう!
私の新しい世界は今始まったのだから!
めでたしめでたし」
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「いやいやいや、全然【めでたし】じゃないから!ママ、変なナレーション入れないでよ!」
私は気を取り直して、ママに終わらされそうになった話を元に戻した。
「もう、私は人間として生きられなくなるの?」
私が問い掛けると、ママは少し考えて、
「・・・一つ、方法があるわ。それは、ドラゴンの谷に伝わる秘薬を飲む事。それを一粒飲めば完全に人間になれるらしいわ」
そこまで言った後、ママは悲しそうな顔になり、
「その秘薬はドラゴンの谷にしかないの」
と、続けた。
そう、その秘薬とやらを手に入れるには、ドラゴンの谷まで行かなければならないのだ。
ママは何かを決意した表情で私に向かって、
「ママは・・・あなたがドラゴンだって全然構わないのよ。ちゃんと朝昼晩、ご飯をあげて、首輪をしてお散歩にだって連れていってあげるから。何の心配もいらないのよ」
「いやいや、私は構うから!」
私は、首を横に振り慌ててツッコミを入れた。
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