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助けてもらえると思ったのか、美少年は一瞬嬉しそうに顔をほころばせた。
だけど私の口から出た言葉は、
「すみません・・・なんかこの人、ずっとこっち見ててうっとうしいので、目隠しとかしてもらえますか?」
それを聞いた美少年は絶望したように、
「えぇぇ・・・」
と、小さく呟いた。
するとおじちゃんは、ズボンのポケットから覗いていた薄めのタオルを取り出し、美少年に巻いて目隠しをした。
「よし!お嬢ちゃんこれでどうだい?」
私が軽く頷くと、おじちゃんは再び歩きだした。
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「あーあ、余計な事で時間取られちゃったなぁ」
おじちゃん達を見送った後、大きく伸びをしながらそう呟く。
そして、
「あ、いっけな~い!日が暮れる前に国境に着かないと!」
私は急ぎ足で、国境へと向かい歩きはじめた。
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