【第三章】国境の街ダイゴンド

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・ ・ ・ 「ふぅ」 綺麗に装飾された大きな門の下をくぐり抜け、上がった息を整える。 良かったぁ、早足で急いだおかげで夕日が沈む前になんとか街に辿り着く事が出来た! 「よし、まずは宿探しっ!」 少し息を整え、街の中を歩き始める。 ・・・このダイゴンドは、私の住むホワイトエリスランドと、常夏の国マリブルーサムとのちょうど真ん中に位置する街なの。 さすが国境の街だけあって、行き交う人達で活気づいているなぁ。 ママと一緒に何度か訪れた事があるけど、一人では初めてだからドキドキと胸が高鳴って落ち着かない。 そして、 あちらこちらのお店をキョロキョロと見物しながらしばらく歩いていると、ふと小さな宿屋の看板を見付けた。
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