【第三章】国境の街ダイゴンド

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ま、いっか! お腹空いてるし、他の物でも。 その時、厨房から、 「ええ!?それもなのかい?おかしいねぇ」 と、女の人の驚いた声が聞こえてきた。 厨房から出て来た女の人は、紙袋を手にして私の所へ来ると、とても申し訳なさそうに、 「ゴメンねぇ、今日は全部売り切れちゃったみたいなのよ~」 ああぁ・・・ 女の人は紙袋を私に差し出しながら、 「これ、少しだけどパンが入ってるから食べな。うちで食べる分だったからお代はいらないよ」 「そんな!お金は払います」 「いいっていいって!持っていきな!」 「・・・ありがとうございます!」 お言葉に甘えて頂く事にした。
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