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【第二章】小さな変化
「マリカ起きて!もうすぐ休み時間終わりよ!」
「う~ん・・・」
二時間目と三時間目の間の短い休み時間。
机に突っ伏して寝ていた私は、親友のエリザに起こされ、眠い目を擦り擦り顔を上げた。
そんな私の様子を見たエリザは、
「どうしたの?最近調子悪そうね。夜眠れないの?」
その心配そうな声に、
「まあね、ちょっと色々あって・・・」
と曖昧(あいまい)に答える。
・・・あの衝撃のバースデーから今日でちょうど一ヶ月。私は、ずっとママの言った言葉が気になっていた。
『もうすぐ変化が訪れるだろうから』
幸い、今のところは何もなさそうだけれどね。
そして最近は、いつ訪れるかわからないその事を考えると、不安で夜も眠れない日々を過ごしていた。
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