【第二章】小さな変化

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どうしよう・・・ チャイムが鳴り授業が始まっても、私の眠気は一向におさまる気配をみせない。 実は昨日も、居眠りして先生に注意されたんだよね。 そして、あごがはずれそうな程の大きな欠伸を一つしたその時、 「マリカ、マリカ」 横からエリザに小声で話しかけられた。 「何?」 私も小声で返事を返す。 「何って・・・さっきから先生呼んでるよ」 ななな、なにぃ~!! 恐る恐る前を見ると、先生がじっと私を睨んでいた。 ひえぇ~!!! そして先生は、 「マリカ・フルート!放課後、職員室にいらっしゃい!」 と、ニコリともせず冷たく言い放った。
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