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無表情な男に対し,紫シャツの男は笑いをこぼす。
「面白い事を言う奴だな…!いいか?俺達の商売は特許申請してない。つまり企業機密なんだ。それを見たお前も,一旦商品になった女も,返す気は無い。それとも買うか?それなら話は別だ。」
「1人いくらで女を売ってる?」
「さっき言った通り,ウチには企業機密の特別サービスがある。他の組織には無いやつがね…。最低額は50万$だ。」
男は紫シャツの男を見上げ,方頬で笑って言った。
「安過ぎる。」
「……じゃあ買ってくれるのか?ウチの商品を。お前みたいな仕事をしてる奴は,どんな高給取りでも払えないと思うが?その若さでは尚更だ。」
「確かに俺には買えない……だけどな,他人の人生は換えられないんだよ❗」
紫シャツの男は一瞬驚きの表情を見せたが,肩をすくませると警備員に男の持ち込んだビニールテープを放った。
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