◆2章◆

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ナレーター 「数ヶ月前の話。愛は想い人に想いを伝えた」 悠 「ごめんな、お前の気持ちには良い返事を返せそうにない」 愛 『わかってた。私ではだめって。だから自分が嫌いになった。苦しくて生きるのが辛くて…そして…病が私をこの世界から消そうとした』 ナレーター 「彼女は生きるのを諦めた。どんな光景も彼女の目には薄汚いモノだった」 愛 『だから私には皆が楽しく歌う姿が気持ち悪くてたまらなかった。醜い考え?好きなように言えばいい。これが私』 ナレーター 「次の日…愛の教室に圭介が訪ねてきた」 圭介 「よう…話があるんだけど」 愛 「ごめん忙しいからあとで」 圭介 「大事な話なんだ」 愛 「…大事な話?…何?まさか告白?」 圭介 「!?何故…ばれた?」 愛 「うわ有り得ない冗談だったのに」 圭介 「だ、だって…だって…ぐぐぐ…」 愛 「お黙り」 圭介 「まぁ冗談はこれくらいで」 愛 「すごく…安堵したわ」 圭介 「ひでぇよ愛ちゃん!!…放課後屋上でちょっと話しねぇ?」 愛 「話?…いいわよ」 ナレーター 「圭介は愛のクラスから出ると昨日のことを思い出し深いため息をついた」 井上 「実はあいつ…病気なんだ」 彗美理 「病気?どんな?」 井上 「神経が麻痺し動けなくなり…最後は…」 奏 「…死ぬんだな」 彗美理 「!?かなちゃん!!」 奏 「事実だ…私だって…想像したくない」
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