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それが、いとこのお兄ちゃんの存在だった。
私はそのいとこのお兄ちゃん、角野悠貴が好きだった。
1年に2回会えるかどうか。
それでも、私の恋愛対象は悠貴お兄ちゃんだけだった。
1歳年上で…カッコよかった。
遊びに来た時は、私と遊んでくれた。
でも、中一の時…。
「悠貴兄ぃ~、何して遊ぶ?木登り?鬼ごっこ?森行く?」
「…しおんちゃんさぁ」
その声はいつもと違った。
「中学生にもなって、そんな事してて…恥ずかしくない?」
「ぇ…?」
「おれ、男っぽい女、嫌いなんだよね?ぁ、しおんちゃんは、男だっけ?」
私は、何が起きてるのか理解できなかった。
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