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これは俺らがまだ1年の頃の話
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「1年が調子こいてんじゃねーよ」
「他校のあんたらに関係ねーじゃん?」
「なんだ?その口の聞き方は?」
「ぐだぐだうっせーんだよ」
隼人は落ち着きがなく、すぐに手を上げる奴だった
黒銀に入学してすぐに俺らの名前は広まった
「オラァ!」
「くッ…!」
「竜!」
「よそ見してんじゃねーよ!」
俺は荒高の3年に殴られた衝撃で壁に背中を打ってしまった
「い…ッて」
隼人は2、3人に囲まれながらも必死に抵抗している
「竜…!?」
隼人は俺を心配そうに見る
「竜、どうした…!?」
「背中…やられた」
俺は立ち上がるのもやっとで。
すると
「竜、」
隼人は背を向けて
「俺が守ってやるよ」
頼もしい背中を見ると、何故だか分からないけど安心した
「…はやと…」
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