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ちょっと待て、
"俺の猫"?
しかも命令口調?
めちゃくちゃ真顔で見つめてくる隼人に、かける言葉すら見つからない
「……無理。」
ため息まじりに言う
すると、隼人は急に
「俺ねー、実は買っといたんだよねっ。前々から猫っぽいなーとは思ってたからさっ。」
と興奮状態で俺の手を掴んだ
「…………お前…なに?」
嫌な予感しかしない
「今から俺ん家行こっ」
「授業は…」
「帰るっ」
「一人で帰れよ」
「竜と一緒に決まってんじゃんっ」
「なんで」
「竜に来てもらわねーと意味ねーの」
「……………………」
不覚にもドキッとしてしまった
男相手になにしてんだか…
「ほらっ」
俺は隼人の意味不明な熱意に負けて、早退してしまった
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