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「誰もいねーから勝手に使っていいから」
「……………………」
結局、隼人の部屋にいる
「…あのさ、何したいわけ?」
「ちょっと持ってくるからっ」
「なにを」
俺の言葉も聞かず、バタバタと行ってしまった
俺はとりあえず近くにあった漫画をパラパラと読み始める
もちろん漫画に集中できるはずもなく
「りゅーっ」
甲高い声が聞こえる
隼人が部屋に帰ってきた
「はいっ」
「…なにこれ」
「猫グッズっ」
渡されたのは、
猫みみカチューシャ…首輪(鈴付き)…変なパンツ(しっぽ?付き)…
「……………………」
「そんなに嬉しかった?」
…この表情のどこが喜んでるように見えるのだろう
「じゃあ着てっ」
「無理」
「なんでだよ」
「んなもん付けるほうがおかしいだろ」
「竜に似合うと思って買ったのに」
「バカか」
「どうせバカだし」
「つーかタケや日向に付けろよ」
「やだ」
拗ねたように頬を膨らませた
「ガキか」
「どうせガキだし」
眉間にシワが寄ってる
「ありえねーだろ、こんなの」
「竜ならイケる」
「無理」
「イケる」
「あのなー…」
ふとベッドに寄りかかった
その瞬間、
急に押し倒された
「ちょっ…おまっ…」
「強引にでも付けてもらうから」
「はあっ?」
真剣な顔になったかと思うと、いきなり唇を重ねてきた
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