――第1話――

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 ―教室の扉が開く―     瑞希 「あの……、遅れてすみません…。」   明久 「……――!」   康太 「…!!」   瑞希 「保健室に行っていたら、遅くなってしまって…。」   明久 「姫路さん……。」   瑞希 「…ッ、あ、吉井君…!」        ―明久に駆け寄る瑞希―       「……吉井君……。」 【明久を見つめながら】   明久 「なに?姫路さん。」 【床に這いつくばったまま、瑞希を見つめて】   瑞希 「――痛くないんですか?」 【不思議そうに】   明久 「ぐふぉお…!!うおおお!!僕の脊椎が生まれてこの片経験した事の無い曲がり方をしているううう!!」 【美波にプロレス技を掛けられたまま】     康太 「見え… 見え……。」   明久 「ああああああ!!これ以上動かさないでええ!!☆○@×~~~ッッ!!!」 【痛みに悲鳴をあげて】        ―風が舞う―       美波 「きゃあッ…!」 【スカートが捲れる】   康太 「ああ…!う、あ、…あ…あ…ッ…!」 【床に転がりながら鼻血を吹きだして】   明久 「ムッツリーニ!!しっかりしろ!!」   康太 「み…み……ッ…。」   明久 「喋らないで!今医者を呼ぶから…!!」   康太 「み…み…ッ …―― みずいろ…。」 【最後力尽きる】   明久 「ムッツリーニぃぃぃいいい!!!」 【大袈裟に、オーバーに】  
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