――第1話――

12/20
前へ
/26ページ
次へ
   ― 学園長室 ―     カヲル 「ほう?今年の二年は一学期初日から試召戦争をやろうってのかい。面白いじゃないか。承認してやりな。」   高橋 「承知致しました。」   カヲル 「さて、どうなるかね?見せて貰おうじゃないか。」         ― Fクラス教室 ―      ―黒板に作戦を書く雄二―     雄二 「戦争の立ち合いには、長谷川先生を使う。丁度五時限目で、Eクラスに向かう所を確保する。」   明久 「長谷川先生と言うと…科目は数学?」   美波 「数学ならウチは得意よ。」   雄二 「その、島田の得意な数学を主力にして戦う。」   美波 「姫路さん、数学は?」   瑞希 「苦手では無いですけど……。」   美波 「じゃあ、姫路さんも一緒に戦えるね!」   雄二 「いや、駄目だ。」   明久 「どうして!?」   雄二 「一番最後に受けたテストの点が、召喚獣の戦闘力になる。俺達が最後に受けたテストは――」   明久 「振り分け試験……あ…!」 【最後思い出した様に】   瑞希 「私は途中退席したから0点なんです…。」 【少し落ちたように】   明久 「……!」   雄二 「でも、試召戦争が開戦したら、回復試験を受けることが出来る。其れを受ければ、姫路も途中から参戦出来るさ。」   瑞希 「はい…。」 【申し訳なさそうに】   雄二 「頑張ってくれ。」 【笑顔】   瑞希 「…、…はい!」 【微笑んで】  
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加