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「最初はさ、王太が急に言い出したんだよ『茉莉花がなにか企んでる』って。私は別にどうでもよかったんだけど、『何か変な動きしてなかった?』って聞かれるようになって、でもつぼみん、別に変な動きとかしないし普通だし、でも聞かれるからつぼみんの話ちょいちょい言ってたら、王太がそう言い出したの」
斑目王太。
その名前に、寒気に似た嫌悪が走る。
「まさかぁっと私は思ってたんだけど、王太に詳しく聞いたら、結構納得できてさ。何なのかな、あいつ。話聞いただけでなんでそんなことわかんのかね」
斑目とは吉岡といるところを見られた。
その直前から、何故か疑われていた。
あいつは危険だ。
斑目王太。
友達にすら謎が多過ぎると恐れられている、変人。
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