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「わにゃーっ!!」
主犯格の呼び掛けに、集まっていたワドルディとデデデ大王はそちらの方を見た。
「どうしたんだゾイ!?」
主犯格のワドルディができる限りのジェスチャーで、食物庫にピーマン以外の食料が全て戻っていることを伝えた。
「な、なんだと!?す、すぐにご飯を作るゾーイ!」
「わにゃー!」
ワドルディ達は急いで厨房へと向かった。
「なんとか収まりましたね……」
「まさかワドルディ達が反乱を起こすとはな……」
「楽しかったねー!」
「ところで……お話が」
「ん、なんだ?」
「お誘いしてもらってなんですが、私はお城に残ろうと思います」
「えーなんでー!?」
「私はワドルディの隊長だ。今後こういうことがあったら綺麗にまとめあげなければならないからな」
「ふーん」
「仕方ないな。それでは城のことや陛下のしっかりと頼むぞ」
「はい、わかりました」
「よし、カービィ行くぞ」
「またね隊長!」
「それじゃ!」
こうして、カービィ一行は城をワドルドゥ隊長に任せ、次の場所へと歩を進めた。
「で、どこにいくの?」
「違う星に行こう」
「ホントー!?」
「ああ。お前達の言っていた『悪魔の煙』、そいつが現れた以上『ギャラクシア』はポップスターには無いと考えられる」
「よくわかんなぁい」
「とにかく、ポップスターには私の剣は無いってことだ」
「なるほど。じゃあどこに行くの!?」
「そうだな。メタルスターはどうだ?」
「"機械の星"!いーねいーね!ならさっさとワープスター呼ぶね!」
そう言って、カービィはアンテナの先に黄色い星がついた、ストレートタイプの携帯電話を取り出した。
「電波あぁあぁああああ!!」
カービィの叫びに応じて、アンテナの星が巨大化、横に回転し始めた。
するとすぐにどこからかワープスターが飛んできて、地面に突き刺さった。
「よいしょっ」
そして、カービィはワープスターを抜き取り、横になったワープスターの上に座った。
「よし、私も。ハッ!」
メタナイトが一声あげると、自前の紺のマントが、蝙蝠のような翼に変化した。
「さて、出発だ」
「おー!」
カービィとメタナイトは、大空の彼方へと飛んでいった。
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