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「悪魔の煙……?」
「はい。カービィが鬼面ウイスピーに体当たりを喰らわせると、真っ黒で悪魔の形をした煙みたいなものが、鬼面ウイスピーの口から抜け出てきたんです!」
「吸い込もうとしたけど、ダメだった」
「ふぅん……なかなか興味深いな」
「奴が言うには、城の食料は一部を除いて返したそうなので、一度城に戻りましょう」
「そうだな」
「ウイスピーウッズは?」
カービィの言葉の後、メタナイトがウイスピーウッズに目線を移すと、ウイスピーウッズの疲労感がありありと伝わってきた。
「いまはそっとしておこう。得体の知れない者に取り付かれ、相当疲れているようだからな」
「分かった」
そして一行は、デデデ城へと戻った。
所変わってデデデ城。
「ただいま戻ったぞ!」
門前でメタナイトが叫んだ。
ゴゥンゴゥンゴゥン
鈍い音をたてながら、巨大な門が開き始めた。
そして、門が開ききるか開ききらないかのところで、誰か出迎えにやってきた。
「お前達……」
「「メタナイト卿!」」
ソードナイトとブレイドナイトだった。
「どうしたんだ、そんなに慌てて」
「反乱です!ワドルディ達が怒り狂って大王を責め立てています!」
ブレイドナイトが言った。
「なんですって!?は、早く私をワドルディ達のところへ!」
慌てたようにワドルドゥ隊長が言った。
「それではこちらへ!」
ソードナイトがワドルドゥ隊長を促した。
「私達も行こう」
「うん!」
「ブレイド、案内を頼む!」
「了解!」
ブレイドナイトがカービィとメタナイトを促した。
城の中を歩き回る。歩き回る。
ソードナイトの足が止まった。どうやらここが反乱の根本のようだ。
「へ、陛下!!」
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