46人が本棚に入れています
本棚に追加
宇宙。
そこは漆黒の世界。
しかしその中にも幾千、幾万、幾億、数え切れない光、そう星がある。
この広大な世界にとっては、ゴミのような大きさの星でもしっかりと光を放っている。
その中に二つの、この世界には不釣り合いな物体がある。
それは……。
「まだー?メタナイトー」
「もうすぐだから。我慢しろ」
カービィとメタナイトだ。
目的地、メタルスターは目前だと言うのに、自分の力を使わず文明の利器を使ってるというのに、カービィは文句を言っていた。
「さあ大気圏だ」
「よーし」
二人はメタルスターの大気圏へと突入した。
とてつもない早さで地表へと落下していく二人。
一瞬のうちに大気との摩擦で、二人の体がワープスターが赤熱化していく。
「僕はワープスターの力で暑くないけど、メタナイトは暑くないの?」
「私は鍛えている」
「理由になってないやろがい!」
そんな会話をしているうちに、二人は大気圏を突破した。
「減速減速ぅー!」
ワープスターは徐々に速度を落とし、波止場と思われる場所に着陸した。
メタナイトもそれに合わせて着地し、辺りを見渡した。
「名前のとおり、機械ばかりだな」
辺りには、船に荷物を積み込む機械や、漁業船の船頭の役割を果たす機械、清掃用の機械などがいた。
「とりあえず、ここがどこか聞いてみない?」
「そうだな」
そう言って、メタナイトは清掃用の機械の側に寄り、尋ねてみた。
「掃除中にすまない」
「ドウシマシタ?」
「ここがどこか教えて頂けないか?」
「ハイ、ココハ『メカニコーランド』ノ波止場ニナリマス」
「街に行くにはどうすれば?」
「ココヲ真ッ直グ行ッタトコロニアル、門ヲクグルト着キマス」
「わかった。ありがとう」
「ドウイタシマシテ」
メタナイトは一通り聞き終わると、カービィの元へ戻った。
「あそこから入るそうだ」
「じゃあ早く行こー!」
カービィは言われたところにさっさと走って行った。
「あ、おい。ったく……」
メタナイトも急いでカービィの元へ走って行った。
イラスト清掃ロボ
最初のコメントを投稿しよう!