◆ 001

1/6
前へ
/30ページ
次へ

◆ 001

―2年前 「ヤス、今日買い物付き合え、」 お前空いてるやろ?と付け足し少し笑う。 渋やんは僕の気持ち、 態度には出さないけどちゃんと分かってくれてる。 ありがとう渋やん、 今日が僕のお気に入りのお店の新作入る日って、覚えててくれたんやもんね? 「ん、」 お洒落な指輪をはめた綺麗な手を僕に差し出す。 「渋やん?」 「…今日は特別やからな」 「おん!」 僕はその手を握った。 たまにだけどこうやって、暖かくて優しい。 お洒落さんなとこも、好き。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加