出会い

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「基地の前で、君が倒れてるのを 崚行が見つけてくれたんだよ?」 2人の中でも、比較的長髪の男の子が そう言って微笑みかけてきた。 …基地? 「こ、ここは…どこ?」 「ここは、天メン特殊部隊基地の医務室さ。」 「天メン?」 「ま、そこは気にしないで。僕は木村遼。で、そっちが…」 ─「長江崚行、やで!」 「…りょう、き…?」 「そっ!」 無邪気に笑う、崚行。 その表情に、少し安心感を覚えた。 「で、君の名前は?」 「ぼ、僕は…」 言おうとしたけど、 その前に思い出してしまった… さっきまでの路地裏での出来事を… 「僕、死んじゃったんだ…」 「…え?」 「そうだ…僕はトラックにぶつかって、 友達が苛められてて、 でも僕、逃げちゃったんだっ… 僕に勇気が無かったから…!」 涙がこみ上げてくる。 友達を助けたい… 助けたかったのに… ───僕に勇気さえあれば…… 「きっと今もまだあいつらに苛められて…っ」 「どういうこと?君はまだ生きてるで?」 「ここへ来る前に色々なことがあったんだね…」 「…僕らでよかったら話してみ?」 「う、うん…」
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