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「えっと…あの…」
挙動不審になる僕に、彼が手をさしのべる。
「その、大丈夫…?」
「ほれ見ぃ、ちゃんと前見て歩かんで。」
お姉さんは男の子にそう言うと、
笑顔な顔を僕に向けた。
「ごめんなぁ、この人が下見て歩いとるもんで…
君が、崚行たちが運んできた子…?」
「な、名前…なんていうの?」
僕を立ち上がらせて、彼は聞いてきた。
「藍川涼樹…です。」
「へぇ~あの子と名前一緒なんやなぁ、
私は脇菜々香。こっちが、齋藤稜駿や」
「よろしく…」
稜駿って人と目が合うと、
サッとそらしてきた…な、何なの…
「じゃ、うちらはこれで」
行こうとする彼ら…
僕は、とっさに呼び止めた。
「まっ待って!聞きたいことがあるんだ!」
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