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ジャージに着替え、いざ出陣。
何をしていいのかわからなくて、とりあえず走る事にした。
ハムスターか?俺は。
変わらない景色の中、ひたすら走る。ゆっくりだけど。
「もっと腕振った方がいいですよ」
洋子ちゃんのアトバイスを素直に聞き、意識して腕を大きく振る。
おや?
「こ……、これは。……ら、楽に……なっ……たよ」
楽そうに見えない?
そりゃそうだ。俺は走っているんだから。
走ったまま、スラスラ話す方がおかしいのだ。
俺を挟んで、八嶋と洋子ちゃんも走る。
あぁ。
パンダになりませんように。
「やっぱキツイ!」
一通り走り終え、八嶋が息をつく。
「甘いね!」
洋子ちゃんが八嶋に声をかける。
俺は好奇心で、恐る恐る洋子ちゃんを見た。
…………。
崩れてない。
ウォーターなんとかってヤツかな?春菜が海に行くときに、騒ぎながら探していた。
「腹をへこませたいんだけど、腹筋はどこでしたらいいかな?」
洋子ちゃんはすっかり、俺のコーチになっていた。
「ダイエットですか?」
いろんな器具を説明してくれた。その合間に、こんな質問。
「うん。減量だ」
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