頑張れ、俺

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男子たるもの『ダイエット』など、言えるわけがないさ。 しかも中年オヤジな俺だ。 「がんばりましょうね」 笑わずに聞いてくれた、洋子ちゃんに感謝。 『がんばって下さい』よりも、『がんばりましょう』の言葉はありがたいな。 仕事での『がんばりましょう』は嫌いだけど。 営業職の奴らは、毎朝『がんばりましょう』と言わされるらしい。 毎日朝から『がんばりましょう』の唱和。気持ちも入ってないのにさ。 だけど。 洋子ちゃんの『がんばりましょう』は、なかなかどうして……心地好い。 八嶋。いい彼女を捕まえたな。結婚式のスピーチは任せておけ。 仲人はしないけど。 「なんすか?」 八嶋を見つめる、俺の熱い視線に気付かれる。 「いや」 何だか楽しいな。 八嶋と話すのは、スロットの話がほとんどだったし。 いろんなモノに挑戦するのは、歳を気にする事は無いのかもしれないな。 「ごはん食べる前に、繊維取るといいですよ。食欲抑えられるし、繊維が余分な油とか……タンパク質だったかな?吸収してくれるんですよ」 洋子ちゃんが、神様に見えた。 帰りに、キャベツを買おう。 なぜか一番最初に、キャベツが浮かんだ。
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