一章

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僕は、死神に驚かなかった。 僕自身が、それを望んでいたのかもしれないから。               ガチャッ     「ただいま」 いつもなら返答など返ってくるはずもない。     「あっ…おかえりなさい」 居間で僕の帰りを待っていたのは他ならぬ『死神』だ。     「ふぅ…」 鞄を無造作に置く僕。     「あれ……?」
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