一章

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僕には、未来などない。 あるのは、「死」という運命だけ。     「死」というものは、遅かれ早かれ必ずやってくる。 世の中に存在しないとされる「100%」が、そこにはある。     …僕は、その「100%」を信頼して、いつ来るか、いつ来るかと、 「その時」をある種の楽しみの糧に過ごしてきた。                   僕に『生きている喜び』はない。とうの昔に、そんなものは捨てた。
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