一章

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「そうですよ。朝ですから…もう起きてください」     思いがけず、思考を口に出していたようだ。     「…ん…」 起き上がりながら僕は、目の前の娘を見る。   黒いボレロに、黒いスカート。 中には白いフリルシャツ。   それらを見ながら、僕は言う。       「とりあえず君は家に帰ってくれ」
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