一章

6/18
前へ
/58ページ
次へ
「いえ…このままでは帰れません」     …なんて自分勝手な娘だ…。 「なぜだい?」       「私、仕事でここに来ましたから」         …ほう?このご時世、中学・高校生一人で部屋を借りて、生活保護も受けずに学業と労働をこなす奴など、そうはいないと思ったが…。         「何の…仕事だ?セールスならお断わりだが」             この沈黙の後、彼女が口を開く。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加