0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
朝、起きて顔を洗う。
見慣れたトーストにたっぷりとマーガリンを塗ってそれにかぶりつく。それからもいつも通り、着替えて髪型をセットして、家を出る。
学校に行くまでの準備に関連する動作について、もう何も感情など起こらなかった。
起きたとすれば、朝起きたときのダルさだったり、学校に対する不満だったり…有り触れた感情に過ぎなかった。
―あー…ダルい…行きたくない。
ただ、それだけだった。
それもいざ学校に着いてしまえば、眠気と一瞬の楽しさで忘れてしまう、まさにどうでもいい感情だった。
最初のコメントを投稿しよう!