0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
―昼休み、
「志紀ー、イロモネアやってー!」
「きゃはははははは!!」
「今回はもっと自信あるんだっけー?」
―ハードルあげんな、畜生!
間宮志紀は、昼休み芸人と化していた。
一度打ち解ける前に、お笑い番組で有名なイロモネア―…芸人がモノボケや一発ギャグなどの5つの項目からどれかを選び、ステージを3つくらいクリアしていって指定された人数の観客を笑わせたらクリア!賞金GET!というTV番組なのだが、それをやってみたら思いのほかウケたので、たまにやることになってしまったのだ。
―アホか、私は。
心の中でげんなりしていたら、京香が「何で行きますか?」とニヤけて聞いてきたので、咄嗟に「サイレントで!」と即座に返事をした。
―…ほんと、何やってんだろうな私は。別に芸人になりたい訳じゃないのに…
観客を選ぶスロットの際に流れるBGMを他の女の子が歌い、京香がバンバン!と言いながら、指名していく。
後ろで男子がおいしそうな顔で見ていた。
最初のコメントを投稿しよう!