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「夕莉ちゃん!?い、今起こしたとこだよ!?普通に!」
挙動不審な動きをしながらあわてふためく桜
そんな桜を少し追い込んでやろうと思い
「桜が言う普通の起こしかただと枕はこんなことになるんだ?」
と、皮肉まじりにわざとらしく大きな声でベッドの上に存在する元は枕だった塊を指差す
それに気付いたエプロン少女は血相を変えて元枕に近寄りまじまじとそれを見る
しまったと後ろでは桜が顔をひきつらせている
「お姉ちゃんがやったの…?」
唇をわなわなと震わせゆっくりと桜のほうに顔を向け冷たい視線を放つ
それにたえれなくなった桜は目をそらし
「し、仕方ないよ。成長に犠牲は付き物だもん、うん、仕方ない仕方ない」
自分に言い聞かせるようにそう答えるが
「仕方なくないですっ!大体お姉ちゃんはそもそも普段から……」
エプロン少女はそれを許さなかったようだ
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