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宙に浮くみたいに体が軽くなって、凄く温かくて…
碧い…
そうだ。綺麗な碧い瞳…
それだけは確実に覚えている。
あんなに深くて宝石みたいにキラキラした碧い瞳は一度見たら忘れられないと思う。
「なぁ!あんた地元の人なんだろ?このへんに碧い目の奴っていない?その人が俺を助けてくれたんだ」
「碧い目?!」
俺の言葉に男は目を瞑りウ~ンと唸った。
「俺生まれも育ちもずっとここだけど碧い目の奴なんて知らねぇな…」
男の返答に俺はガックリと肩を落とした。
命の恩人にお礼を言いたいってのもあるけど、もう一度あの綺麗な碧い瞳を見てみたかったからだ。
「…そっか…ありがと…」
それ以上聞く事もなく、俺は男に礼を言うと立ち上がった。
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