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『あなたをユグドラシルのパイロットに任命する。』
紙の下には立派な判子が押されている
この紙は努力して手に入るものではない
生まれた瞬間からそれは決定されている
しかしミラにとってそれは嬉しいことではなかった
できることならパイロットを別の人にかえてほしい
いくらそう願ってもミラに拒否権はない
あったとしても拒否するつもりはなかった
個を捨て全に尽くせ…
昔からそう教育されミラもそれを受け入れていた
自分は全ではなく個である
それも理解していた
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