始まる世界

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始まる世界

そこは真っ暗な世界だった。 何も見えず、何も聞こえず ただ、静寂という時間が流れていた 「…」 静寂がこれほど心地よいモノだとは… 「…ぅ…」 何か遠くの方から微かに聞こえた 聞こえた方に耳を傾けてみた 「…ぃ…ぅ…」 言う? 何か言いたそうなことは解った さらに耳を傾けて集中してみた 「きぃりゅうー!」 どうやら俺の名前を叫んでいるようだ 俺……? ガキィーン!! 突如視界が開けた 目の前には二人の人が立っていた その片方の人が喋りかけてきた 「桐生、やっとお目覚めか?戦闘寝るなんてどんな冗談だよ!」
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