はじめまして

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「お前絶対喧嘩売ってるだろ?」 記憶に無いものは仕方がない 微かに記憶にあるレベルではなく 真っ新に記憶がない・・・ 「残念ながら、こちらの世界の記憶は一切無い」 「こちら?何言ってるか解らないが、どっかで頭でも打ったのか?」 相手は俺が絶対知っているものだと信じてやまない 「残念ながら君達二人の名前すら知らない」 「おいおい、そんなことまで忘れたのかよ!」 とりあえず、このよく喋る男を通行人Aとでもしておくか・・・ 「俺だ!ナイトワンだ!」 見透かされたかのように自己紹介された 「じゃあ、自己紹介は自己紹介で返さないとな」 「知ってるよ、桐生煌耶(きりゅうこうや)だろ」 「なぜ!俺の名前を知っている!?」 こ、こいつエスパーか!? 「だから付き合い長いからだろ」 「お前などはしらん!」 「ひでーなー」 悲しそうな顔をしてこちらを見ている 本当に知っているのか? なぜ俺は知らない? 忘れたのか? いや、俺はこんな世界自体しらないぞ 俺はただの高校生だし・・・
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