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次の日の朝は普段と何も変わらない、普通の日なのだが、コウ達にとっては戦争が始まったのと同じであった。
「いよいよ今日ね」
「なんだか緊張してきたよ」
「へへん!びびってんのかコウ!やるだけやったじゃんか!後は頑張るだけだ」
圭吾はそう言いながらも、足がガクガク震えていた。由紀子は普通だったので、コウは圭吾が由紀子より弱いと、頭の中で勝手に順位をつけた。
「えー、オホン!それでは、コレよりテストを3日かけてやっていく!では配るぞ!」
先生の指示でテストが始まった。圭吾の席を見てみると、最初の一問目から悩んでいた。
由紀子は順調に解いていた。
最初テストが終わりみんながしゃべり出した。圭吾はチーン状態で由紀子は背伸びをしながらコウのほうにきた。
「コウ!どうだった?」
「大体分かったよ。由紀子ちゃんはどうだった?」
由紀子はVサインをして圭吾のほうを見た。
「圭吾は出来たのかしら?まあ、あの状態からしてギリギリね」
由紀子がそう言った後すぐに圭吾が起き上がって、変な踊りをしだした。
「やっぱり駄目だったみたいだね」
こうしてテスト1日目が終わった。由紀子は普通だったみたいだが、圭吾は相当疲れたらしい(テストの後のあのダンスが原因かな)。
そして圭吾も強制的に、勉強を始めた。由紀子の話だと、1日目でこんなんじゃ2日目も駄目になってしまうらしい。
そしてふらふらの圭吾を連れながら、家へ帰った。
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