テスト期間

3/4

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
次の日も当然ながらテストがあり、コウ達の体力をジワジワと奪っていった。 そして今、二時間目の数字のテストが終わった。 「さすがに三日間連続は疲れるわ。圭吾は大丈夫かしら?」 「いや…あれは…もう、駄目じゃないかな?」 圭吾は朝から顔色が悪く、今にもはきそうだった。 圭吾にテストはどうだったかを聞くと、80点くらい、イケると死にそうな声でウーウーと唸っていた。 学校が終わっての放課後、由紀子がハンバーガーをおごると言って、マックへ食べに向かった。(圭吾の分だけはおごらないらしい) 圭吾はハンバーガーを食べた途端に元気になった。コウはあまりお腹がすいていなく、由紀子にとってはありがたかった。(実はお金を1000円しか持っていなかった) それからまた勉強を始めようと由紀子が言ったが、圭吾がやだやだと、断って、代わりにカラオケに行った。 みんな驚いたことに同じ歌手が好きで、三人で歌ったりした。 (ちなみにその歌手はT・M Revolutionだ) それから余った時間は圭吾抜きで勉強会をやった。圭吾はコウと由紀子が勉強をやっている間に眠ってしまった。 そしてカラオケから出て、それからバイバイをして家に帰った。 家に帰るともう夕飯が出来ていた。 「あっ、お帰り!これからご飯つぐから待ってて」 「いいよ。マック食べに行ったから」 「あらそう?ヤダわ!これどうしよう?」 その時父親が帰ってきた。手にはケーキの箱をぶら下げていた。この時、コウは思った。 「マック食べなければ良かった!」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加