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次の日も当然ながらテストがあり、コウ達の体力をジワジワと奪っていった。
そして今、二時間目の数字のテストが終わった。
「さすがに三日間連続は疲れるわ。圭吾は大丈夫かしら?」
「いや…あれは…もう、駄目じゃないかな?」
圭吾は朝から顔色が悪く、今にもはきそうだった。
圭吾にテストはどうだったかを聞くと、80点くらい、イケると死にそうな声でウーウーと唸っていた。
学校が終わっての放課後、由紀子がハンバーガーをおごると言って、マックへ食べに向かった。(圭吾の分だけはおごらないらしい)
圭吾はハンバーガーを食べた途端に元気になった。コウはあまりお腹がすいていなく、由紀子にとってはありがたかった。(実はお金を1000円しか持っていなかった)
それからまた勉強を始めようと由紀子が言ったが、圭吾がやだやだと、断って、代わりにカラオケに行った。
みんな驚いたことに同じ歌手が好きで、三人で歌ったりした。
(ちなみにその歌手はT・M Revolutionだ)
それから余った時間は圭吾抜きで勉強会をやった。圭吾はコウと由紀子が勉強をやっている間に眠ってしまった。
そしてカラオケから出て、それからバイバイをして家に帰った。
家に帰るともう夕飯が出来ていた。
「あっ、お帰り!これからご飯つぐから待ってて」
「いいよ。マック食べに行ったから」
「あらそう?ヤダわ!これどうしよう?」
その時父親が帰ってきた。手にはケーキの箱をぶら下げていた。この時、コウは思った。
「マック食べなければ良かった!」
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