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コウ達が中学に入学して2週間がたった。
コウも中学生活に慣れてきたので、毎日が楽しみになっていた。しかしそんな良いことばかり続く訳がなかった。
それは2時間目の楽しかった学活が終わった後に知ることになった。
「えー、今度の今度のさらに今度の週にいきなりだけどテストが~ある。みんなしっかり勉強してくるんだぞ~」
「えーー」
とたんにクラスがザワザワと、ざわめき始めた。コウもテストと聞いてちょっと焦ってしまった。
先生の長ったらしかった話しが終わった後、コウの所に圭吾と由紀子がきた。
「やべーよ、やべーよ。どうするよ。テストが今度の今度の今度の週にあるんだってよ」
「間際らしいから3週間先って言ってよ。それにどうするかなんて決まってるじゃない!今すぐ勉強するのよ」
コウは由紀子の言葉に耳を疑った。普段校則を破っている由紀子が(例えば携帯電話とか)、勉強するのよなんて、言う訳がないと、コウは思っていたからである。
こうして三人はテストに向けての、長い長い勉強の日々が始まったのである。
勉強場所は主に圭吾の家で、時々コウの家でやった。由紀子の家はというと、家が狭いという理由でやらなかった。
(ウワサでは広いと聞いたのに)
勉強の息抜きは王子のマックだった。相変わらず圭吾の食べる量は、すごかった。
そんなこんなでテストの日は刻一刻と迫っていた。
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