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勉強してるからといって、決して100点が取れる訳ないじゃないのが現実である。そしてここもその一例だった。
「おいコウ!ここの答えなんだ?」
「ゴメン!僕も分からない!由紀子ちゃんは?」
「うちも分からないよ!仕方ないわね~…。あれやるわよ!」
「おう!やろう!」
「この手は使いたくなかったけどね…」
コウ達がやろうとしていたことは、名付けて「答えのチラ見作戦」だった。
チラッ!
「どうだった?見えたか?」
「答えわかった?」
「いいえ!見えなかったわ…」
こんな感じでコウ達は残り一週間に迫ったテストに向けて勉強を頑張っていた。
テストが遂に明日に迫った日、由紀子が勉強し過ぎてふらふらの圭吾とコウに、そばになぜかあったメガホンを取って叫んだ。
「今日ボーリングに行かない?てゆうか行くよ!」
「はあ~?なにいってんだ?明日だぞ!」
「明日がこんな状態だったら逆に駄目よ!さあ、行くよ~!」
こうしてなぜかボーリングに行く羽目になった。
ボーリングを3時間しての結果は、一位が圭吾、二位がコウで最下位が由紀子だった。
「いや~、最高!」と、圭吾。
「楽しかったね!」と、コウ。
「超最悪~!」と、由紀子。
その後マックを食べに行き(由紀子の命令で、圭吾のおごりになった)、また勉強を頑張った。
そしてそれぞれ家に帰って勉強し、分からない問題は電話して教えあった。
そして電話でおやすみを言って深い眠りにおちた。
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