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大吾が玄関のドアを開けようとしていると、柱の陰から大吾の父の源吾がひょっこりと顔を出した。
「大吾出かけるのか? お前、車の調子が悪いって言ってたろ。見といてやったからな」
「お、オヤジありがとな。って、また変な発明品付けたりしてないだろうな!?」
大吾の言葉に、源吾は白髪混じりの不精ヒゲの生えた頬を歪めてニヤリと微笑んだ。
「乗ってからのお楽しみだ。ホレ、早く行かんと明日香ちゃんが待っとるんじゃないのか」
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