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「ぱっつぁん、どういう事~?」 「俺らにも教えてくれよ。」 「…、そういう事か。」 一の言葉に、歳三は 「お前も気付いたか。」 と笑いかける。 いまだに理解できない二人は、新八に掴みかかり、激しく揺さぶった。 「ぱっつぁんっ、教えてよ~。」 「仲間外れにすんなぁぁぁっ。」 「ちょっ、まっ、ぐぇ。」 喋ろうにも喋れない新八を見て、歳三が呆れ顔で話し始めた。 「あいつは、この屯所内は屋根裏から床下まで熟知している。 まぁ、一人で逃げ隠れするんだったら屯所内で十分だが、今回は咲哉もいる。」
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