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平助と左之助は、食い入るように歳三を見てうなずいている。
「さすがに二人で屯所内に隠れるのは無理だ。
だから、あいつらは多分屯所の外に逃げてるだろう。
京の町は広い。」
「…いくら総司でも、ましてや冷静さを欠いてる今の状態じゃ探せっこ無ぇよ。」
歳三の言葉を継いで、息を整えた新八が喋る。
一は何も言わずに何か考えている。
「…でも、こんな時間だし、どこに隠れるの?」
「さすがに真生に野宿は可哀想だぜ?」
既に夜は更けきっていて、開いている店といったら島原ぐらいのものだ。
さすがに女連れでは行きにくい。
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