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歳三は二人の襟首を掴むと、ぐいっと引き寄せた。
反動で二人は畳に転がる。
「何するんですか~?」
「先に真生の安否だろうがっ。」
打った所を擦りながら、なおも反論する二人に、
「探すのは総司に任せただろう、
まぁ、見つからねぇだろうがな。」
さらに反論しようとする二人を睨みで制し、既に片付けを始めている一達を見やる。
「お前らより、よっぽど一のが大人だな。」
と言ってニヤリと笑う。
「女ってのは、いくつだろうとどっしり構えた大人の男が好きなもんだ。」
二人の方をチラリと見ながら言うと、二人は渋々立ち上がって、一達の方に歩いていった。
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